働く人・事業所の健康相談

地域産業保健センターとは?

 職業性疾病の発生は、この十数年間で半減したものの依然として跡を絶っていません。また、本格的な高齢化社会を迎えて、今後、生活習慣病の一層の増加が予想されるなど、労働衛生活動、産業保健活動の充実が極めて重要となっています。この活動において、産業医が担うべき役割は特に大きなものがあり、その専門的知識や技術を最大限活用することにより、産業保健活動の活性化を図ることが重要です。

  労働者数50人以上の事業場では、産業医を選任する必要がありますが、労働者数50人未満の事業場では、労働安全衛生法上、産業医を選任する義務がないことや経済的問題などの理由で、事業場として医師と契約して、労働者に対する健康指導や健康相談などの産業保健サービスを働いている人達に提供することが十分でない状況にあります。このため、このような事業場で働く人達に対する産業保健サービスを充実させることを目的として、富山労働局から富山県医師会が受託している事業です。

 地域産業保健センターは、全国の労働基準監督署に1センターずつ開設されており、当センターは、高岡労働基準監督署管内(高岡市・射水市・氷見市)の産業医選任義務のない労働者数50人未満の事業場に対して、無料で産業保健サービスを行っております。

※ 富山産業保健総合支援センターでは、産業医、衛生管理者、産業看護職、人事労務担当者等の産業保健関係者に対して、相談、研修、情報提供等の支援を無料で行っています。

業務内容

1 健康相談窓口の開催

(1)相談対象者

小規模事業場の事業主及び労働者の方々です。

(2)相談対応者

労働衛生相談医(当センターに登録の医師)が健康相談に応じます。

(3)相談内容

相談者が関心を持っている健康に関する事柄です。具体的な相談内容の例としては、健康診断結果に基づいた健康管理、生活習慣病の予防法、日常生活における健康保持促進の方法、過重労働による健康障害、メンタルヘルスについてなどです。

(4)ご持参いただく物

定期健康診断結果(健診結果の説明及び有所見項目についての助言を行う際に使用します。)

 ※ 定期健康診断を受診されていない場合は、最近の健康状態をお話しください。

(5)開設場所

①高岡市医師会事務局(平日の昼)

長時間労働者に対する医師による面接指導相談
働く人の心の相談(メンタルヘルス相談)
働く人の健康相談

②各種イベント会場

※ 日時等については、当センターへお問い合わせください。

2 個別訪問による産業保健指導の実施

(1)対象事業場

労働者数50人未満で高岡地域産業保健センターに登録の事業場です。

(2)内容

 労働衛生相談医(当センターに登録の医師)が事業場を個別に訪問し、健康診断結果に基づいた健康管理等に関して指導、助言を行います。また、医師が作業場の巡視を行い、改善が必要な場合には助言を行います。

 本社の労働者数が50人以上になるため、本社で産業医を選任している事業場であっても、本社が県外にある等の理由で産業医による助言が得られないという支店・工場で、かつ、産業医を選任していない労働者数50人未満の事業場であればサービスを受けることができます。

 職場巡視時間は、13:00から約1~2時間位行っています。

 ★登録事業場になったら、このようなサービスが全て無料で受けられます

・健康診断結果等に基づいたアドバイスが受けられます。

・従業員が個別に健康相談を受けることができます。(従業員のご家族の相談にも応じます。)

・事務所や作業場を見せていただき、従業員が働きやすい作業環境になるようなアドバイスが受けられます。

・貴事業場の作業環境管理・作業管理・健康管理について、検討会にて多数の医師からアドバイスが受けられます。

(3)登録事業場になるには?

 職場巡視をご希望の場合は、事前に当センターへの登録が必要になります。登録方法は、下記登録申込書をダウンロードしてご記入のうえ、当センターへFAX又は郵送にてご返送ください。
 ダウンロードできない場合は、当センターへご連絡ください。登録申込書をFAXでお送りいたします。

ファイル PDF 形式
登録申込書
(申し込み・問い合わせ先)
  高岡地域産業保健センター
  高岡市下関町4番56号(高岡市医師会内)
  TEL 0766-25-7060

  FAX 0766-26-1481

★ご登録され、ご利用されている事業場から寄せられた声 

・検討会で多数の先生からアドバイスをいただき、事業主又は担当者として、従業員にどう指導していけばいいのかがわかった。

・弊社では毎朝、作業場の巡視を行っていたが、検討会で指摘されたことに注意して巡視を行うようになった。

・働きやすく、快適な職場環境にしたいという会社側の姿勢を従業員がわかってくれた。

・従業員の健康管理の仕方がわかった。

・定期健康診断で有所見になった従業員に精密検査に行くよう指導しても全く行ってくれなかったが、先生から指導を受けると行く気になってくれた。

・従業員は毎年、定期健康診断後に健康相談を受けられることを感謝していると言ってくれた。

・生活習慣病等の指導が受けられて良かった。

・来年の健康診断に向けて、少しでも結果が良くなるように運動等を心掛ける従業員が増えた。

・このようなサービスを無料で受けられる制度があることを知らなかった。今後も利用したい。

3 産業保健情報の提供

産業保健に関する情報を提供します。